移植非適応での多発性骨髄腫に対するRVD lite(A Phase 2 Study of Modified Lenalidomide, Bortezomib and Dexamethasone in Transplant-Ineligible Multiple Myeloma )

概要

Abstract

多発性骨髄腫の移植非適応の症例に対して、効果と副作用のバランスのよいレジメンを検討した。今回の研究では、用量調整したレナリドミド+ボルテゾミブ+デキサメタゾン療法(VRD lite)を評価し、35日サイクルで施行した。

レナリドミドは15mg/dayを1~21日目に内服し、ボルテゾミブは1.3㎎/m2を週1回(day1、8、15、22)に投与した。また、デキサメタゾン20㎎もボルテゾミブ投与日と翌日に内服し、9サイクル施行後は地固め療法のためボルテゾミブとレナリドミドを6サイクル併用した。

主目的はORRで副次目的はPFSとOSである。2013年4月から2015年5月までに53人の対象患者をスクリーニングした。50人がすくなくとも一度治療を受けていた。本研究の年齢の中央値は73歳(65-91歳)で、ORRは86%であった。66%の患者がとてもよいPRまたはそれ以上の奏功を達成した。PFSの中央値は35.1カ月であり、OSの中央値は30日間のフォローアップでは未到達であった。

末梢神経障害は31人(62%)の患者でみられ、ひとりの患者でGrade3の症状を呈した。

RVD liteは移植非適応の多発性骨髄腫に対して忍容性が高く、効果的なレジメンである。