CD5陽性DLBCLにDA-EPOCH-R/HD-MTXが有効かもしれない試験のはなし(DA-EPOCH-R combined with high-dose methotrexate in patients with newly diagnosed stage II-IV CD5-positive diffuse large B-cell lymphoma: a single-arm, open-label, phase II study)

概要

CD5陽性DLBCL患者に対してDA-EPOCH-R/HD-MTXが有効かもしれないはなし

Summary

CD5陽性のDLBCLは予後不良であり、免疫化学療法後の中枢神経系への再発が多い。今回私たちはフェーズ2試験でDA-EPOCH-RとHD-MTXを新規に診断されたCD5陽性DLBCL患者に対して安全性と効果を評価した。過去に治療歴のないStageⅡ~ⅣのCD5陽性DLBCL患者を対象にした。4サイクルのDA-EPOCH-R施行後、2サイクルHD-MTXを施行し、その後4サイクルのDA-EPOCH-Rを施行するプロトコールとした。プライマリーエンドポイントは2年間PFSとした。2012年9月25日~2015年11月11日に47人の患者を登録し、45人(96%)の患者で治療を完遂できた。CR率は91%、ORRは94%であった。フォローアップ中央期間は3.1年であり、2年間のPFSは79%であった。2年間のOSは89%であった。副作用としてはGrade4の好中球減少が46人(98%)に認め、Grade4の血小板減少を12人(26%)に認めた。またFNは31人(66%)で発症した。治療関連死は今回の研究中には認めなかった。DA-EPOCH-R/HD-MTXは、StageⅡ~ⅣのCD5陽性DLBCL患者の初回治療の選択となるかもしれない。

背景

方法

結果

結論